アコードがいまだに新車装着タイヤを履いているのでそろそろ交換しようと思います。
買ったタイヤ
コンチネンタルのUltraContact6 UC6というやつです。プレミアムコンフォート系のタイヤ(AdvandbとかREGNOとか)も候補に入っていましたが、UC6があまりに安かったので(半額)、今回はUC6にしました。フーガでミシュランのPrimacy4を使っており、印象がよかったので、ヨーロッパのタイヤっていいな思っていたところです。
UC6はコンチネンタルのタイヤですがアジア向けに開発されているので前評判では、そこまで硬くなく乗り心地もよいとのことでした。このタイヤの一番の特徴はウェット性能の高さみたいで、トレッドの接地面にアクアチャネルという水抜き用の穴があってそこから溝に流れるような構造になっています。そのため排水性が抜群にいいみたいです。
今まで履いていたタイヤが、2013年製の新車装着タイヤです。溝がまだ6mm程ありまだまだ使えそうですが、製造から12年もたっておりchatGPTから変えたほうがいいといわれたのと、UC6が物置で場所をとって邪魔なので交換することにしました。ちなみになぜ、新車装着タイヤの溝が残っていたかというと、前のオーナーが新車装着タイヤの乗り心地に不満を覚えていたらしく、購入後すぐにインチダウンして使用していたみたいです。そのため、摩耗がほとんどない状態でずっと保管されていました。
前のタイヤについて
アコードハイブリッド(CR6)の新車装着タイヤは、ダンロップ エナセーブ050という専用の銘柄です。ホンダとしては現在主流のeHEVであるi-mmd(2モータ式ほぼシリーズのパラレルHV)の第一弾の車種なのでいろいろ気合も入っているのでしょう。専用タイヤを設定していました。
前置きはさておき、13年落ちのタイヤの状態を見ていきます。

サイドはひびが目立ってきていますが、内部のワイヤーはまだ見えていないので、正直全然使えますね。外見上ではJATMAが出している危険度の目安でもまだ注意レベルです。年式に対する保管状態はよいです。トレッド面も経年劣化はしているが、ただちに問題があるような状態ではなかったです。ただし内部は見えないので、そこだけが気がかりでした。

こちらが内部の写真です。外部に比べて全然きれいです。まあ予想はしていましたが、紫外線も当たらないし雨風にさらされない、内部のほうが劣化していないですね。この辺の判断がしっかりできるなら、中古の程度のいいもの買ってはき潰すのが一番安上がりです。
ただし、性能はかなり落ちています。タイヤが固くなってグリップは落ちています(燃費はいいですが)。特にウェットが新しいタイヤより弱いです。ちょっと強めにアクセル踏むだけですぐスリップする感じです。逆に言えば、安全運転している分は何も問題ないですね。
履き替え直後
装着後すぐのインプレでは、ハンドル重い、ねっとりした乗り味。硬い。突き上げ結構ありという感じでした。経年劣化しまくった、Enasaveと突き上げ感変わらないのでは?むしろ悪化というレベルです。そのため、最初はしくじったかと思いました。UC6はアジア向けでマイルドな乗り味って書いてあったやん!むしろほかのコンチタイヤはどれだけ硬いねん、と思いましたね。
ただきれいな路面だと地面にねっとりしているような感じで、なんともいえないです。とりあえず前のタイヤと全然違うことははっきりわかりました。これはすべて市街地走行の話です。
高速走行
めっちゃいい。神、安定、まっすぐ走る。エナセーブで如何にまっすぐ走っていなかったかわかる。高速走っている時のプルプルしたタイヤの揺れがなくなってかなり快適になった。というより今まで普通と思っていたことが普通じゃないと気づけた感じ。ざっくりこんな感じです。
費用
UC6 225/50R17 : \47000
取付工賃(廃タイヤ処理含む): \9450
やっぱり安いですね。ネット購入して、持ち込み専門で依頼すると安いです。
M+S対応
このタイヤM+Sマークついています。だからどうしたという話でもありますが、外側のパターンがラグ型になっているので完全なサマータイヤではない感じですかね。
ただこのタイヤで雪道を走りたいとは全然思わないですが(笑)
3ヶ月経ったので再インプレ
お蔵入りするくらい最初に書いてから放置していたのであらためて、評価します。
街乗りは硬さはありますが、一定以下の段差はコトンと突き上げなく吸収する感じです。乗り心地も荒れた道やギャップの突き上げを除けば、基本的にしっかりした乗り味で悪くないです。静粛性も結構いいと思います。少なくとも劣化したエナセーブよりは遥かにいい。
高速道路に関してはまっすぐ走ってくれて、不快な振動が少ないので疲れが減るのと、速度を上げても安定した走りがあります。さすがドイツといった感じです。
燃費ですがはっきり落ちました。今まで23km/Lいけたのが20km/L切るくらいになりました。少なくとも10%は落ちました。元の劣化して硬くなった純正エナセーブが抜群に低燃費だったのもありますが、UC6はグリップがしっかりしていて、転がり抵抗が少なく走り始めの軽快感はエコタイヤに比べて劣ります。少しもっさりしたような感じです。また、アクセルを戻した時の転がりも明確に悪くなりましたね。
グリップが上がったメリットももちろんあって、交換後タイヤが鳴いたことが一度もないです。前のタイヤは、ハンドル切ってちょっと強くアクセル踏んだり、スピードちょっと出ている状態でハンドル切るとスキール音が良くなっていましたが、それは全くなくなりました。限界が上がっているので、安心感も上がりました。おそらき公道を普通に走っている限りは、破綻することはないでしょうね。
雨の日もかなり安心して走れます。交換後に雨の日に滑ったことはないです。大雨で堤防の轍がほぼ冠水している状態で、ハンドルが取られてもグリップを失ったことはなく普通に走れます。主観的に怖いと思うことが特にないのでかなり優秀だと思います。
総評、高速重視のバランスコスパのいいタイヤ
街乗りメインでは燃費とか突き上げ的に不満が残ると思いますが、ネット上の評価は軒並いいですね。おそらくヨーロッパ車は基本硬い乗り味なので、やはりタイヤ全体でみたときはコンフォート系に属するのだと思います。また、各社のフラッグシップと比べて乗り心地や静粛性などの快適性能は劣ると思いますが、逆にいえばフラッグシップと比較できるくらいに性能はいいです。エントリーグレードに比べたら遥かにいいですね。
高速ではびしっと安定して走ってくれるため非常に快適。普段エコタイヤやエントリモデルしか履いていない人からすると感動モノです。ウェットグリップもよいですし。
さらにとにかく安いというメリットも。2025/3購入時は4本で47000円で買えました。今はもうちょっと値上げしていると思いますが、それでも各社フラッグシップの半分くらいで買えます。ちなみに後継UC7はそこまで安くないです。

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