ヤフオクで車を売ってみた(プロボックス)

DIY

 ヤフオクでプロボを売ってみたので、体験記としてまとめます。

なぜヤフオクで売ることにしたのか。

 少しでも高く売りたかったからです!今回出品した車両は、トヨタプロボックスという商用車です。

簡単にスペックをまとめると、以下です。
型式:NCP50V
年式:2004年式
走行距離:23万km
外装:ボロボロ、塗装はげ、へこみきず多数。
内装:喫煙跡あり天井はヤニで真っ黄色です。
機関:普通に乗ってみて問題なし。

 普通に使う分には問題ないですが、年式と走行距離と状態から買取は期待できないという感じです。そのため、どうせ手放すならば少しでも値段がつきそうなヤフオクにしたわけです。

メリット

 値段がつく。この一点につきます。一般の買取店で値段がつかないような車だと特にいいです。逆に人気車種や高年式などで100万以上値段がつくならば、リスクを考えるとお店の方が安心ではないでしょうか。

デメリット

 その他全て。出品の手続き、名義変更されないなどのリスク、トラブルが起きた場合の対処などあります。特に名義変更されない場合は、結構めんどくさいことになると思います。

出品の流れ

 ヤフオクには車出品のガイドラインがあります。
車の出品ガイド Yahoo!オークション自動車取引ガイド

 一旦それをに目を通すと、基本的な方法は理解できると思います。ガイドには書いてありませんが、車などの特定カテゴリはLYPプレミアム会員でないと出品できません

 ざっくり、出品->落札->受渡しですが、車なので高額で何より名義変更が必要と言う点が通常のオークションと異なります。

システム利用料について

 ヤフオクでは通常は落札金額の10%が手数料として取られます。しかし、車の出品にはこのルールが適用されません。車の出品では以下の一律の手数料がかかるだけです。

  • 出品システム利用料: 3,080円(税込)
  • 落札システム利用料: 3,080円(税込)

 そのため、どんなに高額で落札されようと1円で落札されようと同じ手数料です。

 注意点は、出品手数料は都度かかるということです。仮に落札されずに再出品する場合、また出品手数料がかかってしまうため、価格設定はよく考えないといけません。また、よく「落札する意思のない人は入札するな」と強めに書かれている商品説明を見かけますが、仮に落札キャンセルされて再出品すると、その都度3080円かかるので出品者としては本当にやめてほしい行為なのです。

画像の準備

 出品時に写真を10枚まで登録することができます。外装内装をできる限り状態がわかるように、前から、横から(左右)、後ろから、運転席周り、荷室、特に凹みなどが目立つ場所、を撮りました。正直10枚だけでは足りないので、1枚の画像に4枚分を写るように画像を加工する方法もあるみたいです。あと写真は昼間の明るい時間帯に撮りましょう。私は夜にナイターに照らして撮りましたが、暗いと傷とかが見えにくいので実物よりもマシに写ってしまいました。

商品の出品

 車の出品では、通常の商品の説明とは別に車用の項目をいろいろと入力する必要があります。わかる範囲で入力すればよいです。

参考にプロボ出品時の情報を載せておきます。こう見るとほとんど装備がないですね。

 続いて商品の説明の入力です。車に限らず、ヤフオクの説明はデフォルトだとテキストエディタとしてかなりショボいです。HTMLタグは利用可能なので、テンプレートサイトでhtmlを作成してそれをコピペしましょう。

以下のサイトを利用しました。
オークファン出品テンプレート

 説明ですが、ちゃんと書いておかないと後でトラブルになったときにめんどくさいので、出し惜しみなくありのままを書きましょう。私の場合、とりあえず売れたらラッキーぐらいに思っていたので、外装ボコボコで、天板の塗装はげてることや、喫煙車だったこと、急にアクセル踏み込むとATのクラッチが滑ることなど、マイナス要素をたくさん書きましたw

タイトルは「プロボックスバン 1.3 DX 個人出品 車検付 売り切り」としました。車名、グレードと、個人出品であること、車検付であること、売り切りであることを明記しました。

※売り切りとは入札が入ったならどんなに安くても出品者都合でキャンセルしないということです。売りきりではない商品は入札価格が余りに安くて、出品者が納得しなければ入札して最高落札者であっても落札できない場合があります。

 説明に記載する事項としては、外装内装の状態、エンジンなどの走行の状態(主観)、装備、車検の有無、引き渡し方法などです。ヤフオクでは車の出品が大量にされているので、落札相場を調べながら商品説明の書き方も把握しときましょう。正直書き方はほぼパクっていいと思います。

 以下が私の出品時の説明です。

平成16年 プロボックスバン DX 1.3 ガソリン NCP50V

車買換えのため出品します。
2024年11月までは毎日使用していました。
車検は2025/10/09まであります。4ナンバーなので毎年車検があります。

エンジン良好です。冷房と暖房は問題なく効きます。
11月には名古屋から東京行ったりもしていたので、普通に走る分には特に問題はないと思います。
タイヤ溝は約3.5mmです。

・特記事項
スペアタイヤはパンクしています。
また、右後ろのタイヤ(もともとスペアタイヤだったもの)が2008年製と古いです。

高速走行中にアクセルを急に下まで踏み込むとATが滑ることがあります。
街乗りや普通に高速を運転する分には発生しませんが、念のためご承知ください。
その他、21年前の車で走行距離も23万km近いのでそれなりにヤレています。

・外観について
悪いです。 写真をご覧になるとわかりやすいですが、天井などで塗装の劣化が目立ちます。
また、擦り傷やへこみも多々あります。

・内装について
元々喫煙車だったらしく、天井など喫煙跡がみられます。
私が乗り始めて4年ほどは禁煙状態だったので、たばこのにおいは相当減りましたが、人によっては気になるかもしれません。
また、商用利用されていたので、荷室など傷、はがれが多数見受けられます。

ETCはついています。
集中ドアロックはありません。
ドアミラーは手動です。
リアゲートだけ運転席から電動ロックできます。
パワーウィンドウはついていないです。
スペアキーは2本あります。

・車両の引き渡しについて
直接引き取り可能です。
引き渡し時に書類をお渡しします。
お支払い後、乗って帰って頂いても大丈夫です。(事故・違反・故障等 一切責任負えませんので必ず任意保険加入・自己責任でお願いします。なお、4ナンバーなので、一日保険は入れないです。)
こちらから陸送の手配はできませんので、陸送の場合、ご自身でお手配下さい。

※名義変更完了するまで別途30.000円お預かりします。完了後返金致します。

※自動車税やリサイクル料金は本体価格に含まれています。

※中古車・現状販売にて一切ノークレーム・落札後24時間以内の連絡・4日以内の入金・2週間程度で名義変更を守れる方のみご入札お願い致します。

※申し訳ありませんが評価の悪い方、新規の方とはお取引きいたしません。

※見落とし等あった場合でも現車の状態を優先させて頂きます。 現車確認なしでのご購入の場合、これが書いてなかった、書いてあることと違う等のご意見やクレームはなしでお願いします。特に清掃せず現状のままお譲りしますので、綺麗な清掃された状態で納車をご希望される方、お客様感覚の方は入札をご遠慮ください。

現車確認は土日祝のみ可能です。
○○県○○市より出品になります。

(2025年 1月 13日 21時 44分 追加)
たまに利用するので、走行距離がちょっと伸びます。
今ついているナンバーは岐阜ナンバーです。

 車検付で抹消せずに出品しています。トラブル防止の観点からするとあまり好ましくはないですが、車検が10ヶ月ほど残っており、それ自体がセールスポイントなので迷いながら抹消せずに出品しました。岐阜ナンバーであることを追記したのは、出品地域と管轄ナンバーが違っていたからです。いろいろ注意事項を書いてあるのは、いたずら入札防止ですが、書いてもいたずらで入札する人は一定数いるので、ないよりマシ程度に考えましょう。

価格設定

 車がややこしいのは、本体価格と別に諸費用がかかることです。業者から買うときは必ず諸費用がかかります。どうやら、自動車税や自賠責の残り分やリサイクル預託金を買手が負担するのが通常みたいです。ヤフオクでも諸費用として本体価格とは別に設定することができます。

 ただ、いろいろ諸費用にいれるとわかりにくいし、敬遠されそうだったので、今回は本体価格以外はかからないようにしました。ただし、車検付で抹消しておらず名義変更されないリスクもあったので、本体価格と別に3万円預り金として受渡し前にいただくことにしました。

 本体価格ですが、落札相場をみて考える必要があります。プロボックスは同じくらいの年式・走行距離で18~25万位でした。今回の目的は儲けることではなく売ることなので、とりあえず10万円スタートにしました。

その他

 期間はとりあえず2週間で設定しましたが、正直こんなに長い必要はなかったです。入札が入ったのは、出品直後と終了直前くらいでその間はほぼ入札されない感じでした。自動延長は念のためしたほうがいいと思います。入札者評価制限は無用なトラブルを避けるためにしましょう。

入札期間中

 先にも書きましたが、入札が入るのは出品直後と終了直前がほとんどです。終了直前は価格とどんどん上がっていくので結構楽しいです。それと同時に落札者がまともじゃない人ならどうしようかという不安も高まっていきます。なので、入札した人の過去の評価見て不安になったりしています。悪い評価が0の人ってほぼおらず、取引回数が多い人は悪い評価はどうしてもあるみたいですね。特に外国の方は悪い評価は一定数ついているみたいです。(評価コメントの言葉遣いでわかる)

 質問はくると思いますが、スパムがほとんどでそれは無視します。具体的に、直接取引しないかとか、ここに連絡してくれとかは無視でいいです。ちゃんとした質問には回答するべきですが。

落札後

 落札後の流れとしては、入金 ー>車両・書類の受渡 ー>預り金の返却です。まずは、連絡を取りましょう。今回は、落札相手が業者で海外輸出するとのことだったのでちょっと特殊なケースでした。

連絡先、入金方法、受渡方法の連絡

 とりあえず、軽い挨拶をしたら、商品価格、振込先を連絡します。

 今回は、落札価格が\223,000で、名義変更までの預り金が\30,000なので、合わせた額をこちらが提示した銀行口座に振込むように連絡しました。

 また、商品説明にも記載した通りこちらから陸送の手配はしないので、どうやって引渡すか、車両の保管場所、こちらの対応できる曜日などを連絡しました。

 そして、相手には以下を教えてほしいと連絡しました。
1)ご氏名
2)お電話番号
3)引き渡し方法
4)引き渡し希望日
5)ご入金方法
6) ご入金予定日

 その後返信が来ましたが、相手が業者だったので先にメールで車検証の画像を送ってほしいことや、必要書類一覧などの連絡がきました。

 そして、当初の予定とは違ったのはこちらで指定場所まで持ち込むできないか交渉されたことです。場所はオートオークション会場で保管場所から10キロほど離れた場所でした。想定外でしたが、交通手段があれば考えると連絡しました。

 すると、相手からタクシー代+αで6000円でどうかと提示があったのでそれで成立しました。

 結局、振り込まれた額は、本体価格\223000 + 預り金\30,000 + \6000 の\256000でした。

搬入

 こうなると思っていなかったので、ここが一番大丈夫か心配した箇所です。そもそもなぜオークション会場に搬入する必要があるかというと、オークション会場での検査が輸出するのに必要だからだそうです。最初はそのまま業者オークションに流すのかと思いましたが、そういうわけではないようです。

 オークション会場の搬入は24時間できると前情報はもらっていましたが、どうやってやるのかとかよくわからないままで向かいました。オークション会場はとても広く、警備員がたくさんいます。警備員に話しかけて、前もって聞いていた、「リストなし車両であること、業者名、番号」を伝えたところ搬入場所に案内されました。

 その後は、指定場所に停めて、ナンバープレートを外せば完了です。鍵はそのままでした。

 待ちとかもないので、案内されてからはあっさり終わりました。

 本来は車両と書類受け渡し時に、トラブル防止のために契約書を書いてもらい、相手の免許証のコピーを取っておくと牽制できてよいですが、明らかに相手が業者(法人の所在地も確認できた)でしたし、オークション会場に搬入できた = 相手が業者オークションに登録してある業者として確実に存在していること、あと詐欺とかならわざわざこんなややこしい手続きはしないでしょう。また搬入がこちらが行うことで相手と会う機会がなかったため、契約書や身分証を相手に今更送ってもらうのもめんどくさいし、この状況で相手が名義変更しないメリットもない(3万が返ってこない)と判断して契約書の記載と身分証のコピーは求めなかったです。この時点で相手からすると、お金を払ったのに名義変更できる権利はこちらがもっていることになります。こちらが完全に有利な状況であるのです。

書類の送付

 搬入が完了したら、あとはナンバープレートなどの書類を送ります。相手が業者だったこともあり必要書類の一覧は向こうから教えてくれました。

1.車検証
2.委任状
3.印鑑証明書
4.譲渡証明書
5.自賠責
6.プレート2枚
7.自動車税還付用の委任所

 今回は、輸出することもあって相手が税還付を受けれられるみたいで、自動車税還付用の委任状も記載して送りました。

 書類一式はレターパックプラスで送りました。

名義変更の確認と預り金の返却

 書類を送ってしばらくすると、メールに移転抹消した車検証を送ってきたので、これで名義変更は完了となります。その後、預り金の3万を返却して取引完了です。※移転抹消は移転登録と抹消を同時にやる手続きです。ナンバープレートは発行されませんが書類上に移転時の仮のナンバーが載っています。

終わり

 長くなりましたが、これでプロボックスは無事ヤフオクで売ることができました。プロボックスは結局輸出されたのでセールスポイントである車検が残っているメリットはなかったです。強いて言えば、搬入時に仮ナンバーが不要で任意保険加入中だったのでやりやすかったぐらいでしょうか。

 さて今回学んだ一番大事なことは相手と積極的にコミュニケーションすることだと思います。今回はまともな業者だったので特に問題なく終わることができましたが、いずれにしよこちらが売り手なのでこちらから連絡のやりとりなどを進めていきます。ヤフオクなので客商売ではないですが、受け身の姿勢ではなく積極的に取り組むことが大切です。

 2020年に16年落ち17.4万キロでもらい、2025年、23万キロになるまで本当に故障なく走ってくれました。トヨタの商用車は今後も乗りたいとそう思える車でした。

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