先日、第二種電気工事士の試験を受けてきました。結果はおそらく合格だと思うので、備忘録も兼ねて対策から当日の様子までまとめておきます。これから受験する人の参考になれば幸いです。
筆記試験対策
対策本はメルカリで購入しました。
まず一周読んで、2周目以降は読みながら問題も解くスタイルです。
スマホの対策アプリも併用していましたが、計算問題と複線図の作成についてはスマホだけだと厳しいと感じました。手を動かして紙に書く練習は必須です。
結果、本番では5問ミスで余裕を持って合格できました。ただ正直に言うと、筆記試験の時点では複線図の書き方は全然理解できていませんでした。ここは実技対策と並行して身につけていく形になりました。
実技試験対策:工具編
ホーザンのセットを買うのが無難そうですが、正直そこそこの値段がします。工具だけでも安く済ませる方法がないか考えました。
結果はこうなりました。
- ドライバー:元々持っていたものを流用
- 圧着工具・VVFストリッパー:ツノダ製を購入
- 電工ナイフ:マーベル製を購入
合計で9,000円ほど。ホーザンのセットを買うより5,000円くらい節約できた計算です。
実技試験対策:練習材料編
工具の次は練習用の部材です。こちらは一つずつ揃えるのは手間がかかりすぎるので、セット品を買うしかありません。ただし1回分でも2.5万円ほどするので、これはこれで高い。
色々調べた結果、レンタルサービスを見つけました。価格は11,500円とおよそ半額で、解説サイトも利用できるのでかなりおすすめです。

このレンタルの一番良い点は、切断した部材も含めて全部着払いで返却できることです。不燃ごみとして自分で処理する必要がなくなります。レンタルといってもケーブルやゴムブッシングなどは消耗品として使えますので、通常の試験セットを購入するのと何ら変わりないです。
レンタルだからというわけではないですが、ケーブルは問題ごとに切断する必要がありますし、完成後に器具をばらしたりする手間は面倒ですね。あとは、リングスリーブの予備はありますが練習でミスったりしてたら、結局13問目でリングスリーブ小が1つだけ足りなくなってしまいました。ゴムブッシングは1BOX分しかないので、一度穴開けると以降の問題でもそれを使用することになります。
実技練習のポイント
まずは複線図の書き方を復習しましょう。筆記試験では複線図かけなくても何とかなりますが、実技は複線図かけないと丸暗記する必要があるのでかなりしんどいです。複線図ですが、手順通りに組み立てていくだけなので、やりかた覚えれば誰でもできるようになります。
最初はケーブルの剥ぎ取りや切断すらまともにできない状態からのスタートでした。なので、まず動画で器具の接続・結線方法を一通り確認し、その後は候補問題の施工動画を見ながら実際に施工する、という流れで全く問題なく進められました。
候補問題は全部で13問ありますが、どの問題にも共通するVVFの剥ぎ取り・結線・輪づくりは、意識して個別練習しなくても自然とできるようになっていきます。最初のうちは時間ではなく、欠陥なく完成させられるかどうかを重視した方がいいと思います。
とはいえ、毎回一応時間は計測していました。感覚としては、
- No.6あたりから40分近辺まで短縮
- それ以降は問題によって35分くらいまで短縮
13問一通りこなすと、どの施工に時間がかかるかが自然とわかってくるので、本番前はそこだけ重点的に復習すれば十分だと思います。BOX系の問題も一度やれば感覚をつかめるので、そこまで複雑ではありません。
練習中によく欠陥になったポイント
個人的に何度か欠陥判定になった箇所をまとめておきます。
リングスリーブの被覆の噛み込み
正確には噛み込んでいるわけではなく、リングスリーブの下側から心線が飛び出ていない状態です。1.6mm×4本や、リングスリーブ(中)を使う問題で起きやすいです。心線をうまく揃えられずに起こります。心線はリングスリーブの下側から10mmまでなら出ていてもOKなので、試験本番ではギリギリを攻めすぎないことが対策になります。
引掛シーリング角形からVVFがはみ出る
単純にVVF被覆のむきすぎが原因です。20mmで十分でした。器具ごとに剥ぐ長さの目安は違うので覚える必要があります。埋め込み型のコンセントは大体100mm、それ以外の端子台やランプレセプタクルなどは個別に覚えておく必要があります。
わたり線の接続忘れ
確認すれば気づけますが、しないと普通に忘れます。基本的に器具からは接地側・非接地側で最低2本の線がつながっているはずなので、1本しかつながっていなければどこかでミスをしています。
ケーブルの切りすぎ(短すぎ)
大抵は器具側100mm+結線側100mmを、指定寸法に足した長さで切断する必要があります(端子台やコンセントはもっと短い場合あり)。この計算をミスって短く切ってしまうと、かなり厳しい状況になります。対策は、切断より先に器具を取り付けてしまうことです。結線側は常に100mm固定でいいので、この順番なら安全です。なお指定寸法の50%以上あれば欠陥にはならないので、最悪のケースでも一応回避できます。
心線が見える
VVFケーブルの被覆を剥ぐ時、一発でうまく被覆だけ切れないとついグリグリやってしまいがちですが、やりすぎると中の心線の被覆まで傷つけてしまいます。何度かなりましたが、決まってグリグリのやりすぎが原因でした。綺麗に切れなくてもその時点で手で引っ張れば剥ける状態にはなっているので、やりすぎないよう注意しました。
結線間違え
これは単純に不注意です。結線直前に複線図を確認すれば防げます。結線後に間違いに気づくとやり直しで時間を大きく食うので、ここは絶対にミスらない方がいいところです。確認自体は10秒あればできますが、結線のやり直しは1分以上かかります。必ず確認する癖をつけましょう。
いよいよ本番:試験当日の様子
会場の雰囲気
会場は圧倒的にホーザン率が高かったです。みんな工具入れが同じなのですぐわかります。ちなみに自分が用意したウォーターポンププライヤーは、後から見るとかなりデカすぎたなと反省(30cmある)。あと、マイナスドライバーが6mm幅だったので、パナソニックの取付枠を固定する時は外側から一気に押し込むしかできませんでした。この辺は工具選びの細かい落とし穴だなと感じました。
問題用紙は薄くて透けているので、開始前からどの問題が出題されるかわかってしまいます。表紙には材料の記載もあるので、始まる前からどう進めるか作戦を立てられます。しかも開始までの待機時間が15分くらいあるので、余裕を持って考えられました。
作業机はいわゆる学校の机で、3つ横並びになっていて、左右に受験者が座る配置でした。真ん中の机は道具置きスペースとして使えましたが、当然左右の受験者で折半になります。普段は大きめの机で練習していたので正直狭く感じましたが、なんとかなるレベルでした。筆記試験ほど厳格ではなく、座ったまま物を落として自分で拾っても特に何も言われませんでした。
開始前〜作業
10時55分頃から問題用紙と部材が配られましたが、そこから部材確認までさらに15分以上かかりました。この間は何もしてはいけないルールですが、問題用紙が透けて見えるので、どう進めるか十分考える時間になります。今回の出題はNo.2で、そもそも難易度が高くない上に、当日の朝に複線図を再確認していたのでラッキーでした。
ただ、埋め込み型コンセントに使うVVFの切断長さを一瞬ミスって心臓が止まりかけました。幸い、省略されているランプレセプタクル側のVVF線の長さとたまたま全く同じだったのでセーフでした。この一件で、最初に電線を全部切断してしまう方式は危険だと改めて実感しました。ミスが命取りになりやすいです。
それ以外は特に問題なく、30分ほどで完成できたので、見直しをかなり丁寧に行う時間が取れました。見た限り特に問題はなさそうでした。
そういえば、終了1分前くらいにリングスリーブの予備をもらっている人がいましたが、あれは絶対に間に合わなかっただろうなと思います。
終了〜退出まで
12時10分になると終了です。作品にはタグを付ける必要があるのですが、てっきり試験時間中に付けなければいけないと思い込んでいました。実際は終了後に試験官からタグ付けのアナウンスがあったので、終わってからで問題なさそうでした。その後は作品以外を片付けるよう指示があり、1人ずつ退出票を受け取って退出という流れでした。
試験終了後に周りの作品をちらっと見てみましたが、正直自分のものより見栄えが良いものが多かったです。特にコンセントや結線部分は、みなさんお手本のように綺麗に仕上げていた印象でした。自分は結構テキトーな仕上がりだったので、素直にすごいなと思いました。
まとめ
というわけで、今回の試験はとりあえず合格しているだろうという手応えです。
練習していた時は「リングスリーブ(中)を使う問題が出たら大変だな」と身構えていましたが、実際の出題は特にひねりもない素直な問題でした。強いて言えば常時点灯ランプがあったくらいでしょうか。準備した分だけ本番は落ち着いて臨めるものだなと実感した試験でした。
費用
最後に費用まとめです。
第2種電気工事士受験料:11450円
参考書(いちばんやさしい 第2種電気工事士):1000円
電工ナイフ(マーベルMEK-70):1738円
圧着工具(ツノダTP-R):4236円
VVFストリッパー(ツノダVAS-230):2730円
レンタル実技練習セット(ジェイメディアネット):11500円
合計:41,654円
これ以上安くするのは無理です!(断言)今回は、中古品やレンタル駆使したり、すでに一部工具を持っていたためこの金額で済んでいますが。仮に工具一切なしで、工具、練習セット含めて全部HOZANでまとめると、最低6万くらいはかかると思います。また、練習セットを2回、3回と増やすとさらに金額が上乗せされます。
個人的な考えですと1回練習すれば十分です、心配性だとしても2回までだと思います。というのも、一つの問題をこなすのに40分かかります。13問ぶっ続けでやるだけで、8.5時間かかりますし。実際は1問終わるたびに分解作業もあるので、もっとかかります。それを2周すると考えるとかなりの時間を使います。また、安定して40分かからないならもう練習する必要はないです。かなり時間をとれるならそれでもいいですが、私の場合筆記試験完了してから、1.5か月しかなかったのと平日に時間がそこまでとれなかったので、2周する時間は全然ありませんでした。基本的な作業は13問やっていくなかで、いやでも身につくので、あとは問題ごとの個別の器具の接続を通しではなく部分的に練習できれば大丈夫です!


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